抑肝散(よくかんさん)と抑肝散加陳皮半夏の世界


抑肝散、抑肝散加陳皮半夏を用いる症例としては、成人の自律神経失調症、更年期神経症、いらいら感、不眠症、うつ傾向、歯軋り、パニック障害等、範囲が非常に広いですね。
抑肝散、抑肝散加陳皮半夏の投薬期間は一般的には個々の症例により差はありますが当店では2~3ヶ月投薬で終了又は一旦休薬措置という事例が多いと思います。
いずれにしても、抑肝散と抑肝散加陳皮半夏は優秀な方剤には変わりなく、ストレスが鬱積し、原因不明の頭痛、倦怠感、不眠傾向等が継続し、お悩みの成人男女には推奨したい漢方でもあるわけです。

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抑肝散(よくかんさん)漢方について

yoku

ここ数日来、抑肝散(よくかんさん)に関するお問合せメール等が増えており、以下、私なりにまとめさせて頂きました。
メールお問合せする前には、必ずお読み頂き、それでもわからない場合にのみお尋ねください。

【抑肝散(よくかんさん)という漢方処方について】ぷろたん私見

◎虚弱~体力中等度の人で、神経興奮状態(多怒、いらいら、不眠など)がある場合の諸症状に用いられる処方である。
特徴として、左腹直筋が緊張していることが多い。

◎当店の経験論から、胃腸が極めて虚弱の方、下痢症など消化器過敏の方には不向きであり、小児夜泣き・疳症の適応はあるものの、小児にはあまり推奨はしていない。
むしろ小児の場合には、虚証向きの「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」や「甘麦大棗湯」などを用いることが多い。

◎過去のメディア放映により、「抑肝散(よくかんさん)」の認知症における周辺症状改善が何度か特集されてきたようである。
但し、認知症患者においては医療機関から治療薬が既出のケースが多々有り、「抑肝散(よくかんさん)」を追加することによる相互作用等(飲み合わせ)には特に留意を要する。
私見ではあるが、特に認知症例の場合、素人判断でその効果を期待し家庭内でやたらと用いるべきではなく、「抑肝散(よくかんさん)」の使用是非については漢方に詳しい医師又は薬剤師の判断を必要とする。

◎当店においては、体力が衰えている場合(虚証)の神経症状には抑肝散(よくかんさん)はあまり用いず、当処方に陳皮(ちんぴ)と半夏(はんげ)を加味した抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)を用いることが多い。
特に神経症状が慢性的になり、体力的に虚弱な場合には抑肝散加陳皮半夏の方がより適証であり穏やかに効くことがある。

【抑肝散(よくかんさん)の概要】

宋時代の保嬰撮要という古典書に収載。
神経がたかぶる人のいらいら感や不眠などの精神神経症状、または手足のふるえ、筋肉のこわばり、つっぱりけいれん、子供の夜なき、ひきつけなどを改善する漢方と言われている。
元来は、「小児の夜泣き、ひきつけ」の処方として有名であるが、現在では大人の自律神経失調症、情緒不安、不眠、血の道症などに応用されている。

《構成生薬》

白朮、茯苓、川弓、釣藤鈎、当帰、柴胡、甘草

※本来、原典処方は白朮であるが、日本では代わりに蒼朮を用いた製剤も存在する。

血虚(血流不足・貧血症状)、気上衝(のぼせ・イライラ・緊張・不安)など、肝気が上がって興奮するものを抑える方剤である。(肝の高ぶりを鎮める
抑肝散(よくかんさん)の構成生薬

生薬 特徴

白朮(びゃくじゅつ)
キク科のオケラ又はオオバナオケラの根茎
日本および韓国産は、キク科のオケラの根茎の周皮を剥いで調製したもの。中国産はオオバナオケラの根茎。精油を含む。漢方でいう水毒を除く要薬として、腎臓機能の減退による尿利の減少または頻数、身体疼痛、胃腸炎、浮腫などに応用する。
主として水分の偏在・代謝異常を治す。したがって、頻尿、多尿あるいは小便の出にくいものを治す。また、身体の煩しい疼痛、痰、咳嗽、嘔吐など水毒(体液・水分の偏在)による症状、遺精、夢精、帽子をかぶっているように頭が重くめまいがするもの、下痢、唾をたびたび吐いたり、ダラダラと流すものなども治す。

茯苓(ぶくりょう)
サルノコシカケ科のマツホドの菌核で通例、外層をほとんど除いたもの
主として動悸、筋肉がピクピクと攣縮するものを治す。また、小便が出にくいもの、めまい、煩悶し(苦しく)てもだえるものを治す。

川弓(せんきゅう)
セリ科のセンキュウの根茎を、通例、湯通ししたもの
セリ科のセンキュウの根茎。旧名はキュウキュウという。中国四川省で良質品を多産したので川きゅうの名が通用するようになった。日本では北海道で栽培される。フタライド誘導体を主体とする精油を含む。温性の駆オ血、補血、鎮静、鎮痛薬として、貧血症、冷え症、月経不順、月経痛などに応用する。
性病による各種の皮膚疾患、化膿性のできもの、疥癬、癰疔などを治す。膿を排除し、眼疾患、頭痛、足腰の力が衰えたもの、手足の筋肉がひきつるもの、膿や血液の混じた尿、月経異常、後産の娩出されないもの、難産の腹痛、陣痛発来、一切の皮膚疾患、病毒の停滞、全身の筋骨の痛みなど、諸疾患を治す。停滞した血液を破り、血のめぐりをよくする。

釣藤鈎(ちょうとうこう)
アカネ科のカギカズラの通例とげ
平肝風、除心熱、鎮驚、散風、止痛

当帰(とうき)
セリ科のトウキ又はホッカイトウキの根で通例、湯通ししたもの
セリ科のトウキまたはホッカイトウキの根を通例湯通ししたもの。奈良県や和歌山県、北海道、長野県などで栽培される。中国産当帰は基原種が異なる。血色不良、冷え症、血行障害などを目標に、補血、強壮、鎮痛薬として婦人病などに効果がある。
血の働きを調和し、排膿や止血に働き、身体のうるおいを保ち、目が赤く腫れて痛むもの、婦人の産後、ふる血の下らないもの、大量の性器不正出血などを治す。化膿性腫物を内より除き去る。

柴胡(さいこ)
セリ科のミシマサイコの根
セリ科のミシマサイコの根。日本に野生しているが、生薬の生産は栽培による。中国には野生品や栽培品も含め、多種の柴胡が生産されている。一般に解熱、鎮痛、消炎作用があり、漢方では胸脇苦満、往来寒熱を呈す疾患(マラリア、黄疸、胸腹部もしくは脇下部の痛み、肝炎など)に他剤と配合して用いられる。
主として、心窩部より季肋部にかけて膨満感を訴え、抵抗・圧痛の認められる症状を治す。また、悪寒と熱が交互に起こる熱型、腹痛、みぞおちがつかえて硬く緊張しているものを治す。

甘草(かんぞう)
マメ科のGlycyrrhiza uralensis Fischer又はGlycyrrhiza glabra Linneの根及びストロンで、ときには周皮を除く
マメ科のGlycyrrhiza ularensis FischerまたはG.glabra L.の根及びストロン。漢方では上記2種を基原とする東北甘草、西北甘草を用いる。
現在ではglycyrrhizin抽出用にイランやアフガニスタン産のものが大量に輸入されている。
鎮痛や抗炎症作用、抗アレルギー作用のあることが見い出されている。

《ポイント》

◎いらいら、興奮しやすい
◎心下痞硬
腹直筋緊張

【抑肝散及び抑肝散加陳皮半夏の漢方製剤】

一元の錠剤 抑肝散

小太郎漢方 抑肝散加陳皮半夏

ウチダNP細粒 NO.94 抑肝散加陳皮半夏

松浦漢方 抑肝散加陳皮半夏

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