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| ■本音で対談シリーズ:高血圧の漢方 日時場所:平成14年2月7日 プロたん薬局内にて ■平成17年12月リニューアル ■平成20年2月再リニューアル |
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| 今日は高血圧のお話を少ししたいと思います。 一般的に血圧値が高ければ高いほど脳卒中や心筋梗塞などの合併症のリスクが増えると言われています。 しかし、正常血圧と高血圧とはあくまでも連続的なもので、その間に明瞭な境界線はないと聞きましたが?・・・・。 |
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| うん、そうだね。現行はあくまでも便宜的に血圧値で両者をわけている。 あくまでも目安という意味でね。 例え自分の最高血圧値が130だからといって「ぜったい大丈夫・・・」とは言い切れない。 |
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| はい、その高血圧ラインの指標ですが・・・・ 1993年のWHO/ISH分類では正常値を140/90mmHg未満とし、高血圧を160/95mmHg以上とする。 そして、この間を境界域高血圧としていますね。 ところが、1997年に発表された米国合同委員会第6次報告では、正常血圧を130/85mmHg未満。 高血圧を140/90mmHg以上として、この間を正常高値血圧と呼び、高血圧予備軍としています。 また、血圧は低いほど合併症の危険度が少ないことから、120/80mmHg未満を至適血圧として正常血圧の中でもさらに好ましい血圧としているようですね。 |
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| そうなんだ、この数値設定のあり方にも意見がまちまちだね。 血圧はきわめて変動しやすいので、1回ぽっきりの血圧測定で高血圧の診断は不可能なんだ。 ところで、「白衣高血圧」って知っている? |
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| はい、「ドクター血圧」なんて言われていますよね。よく外来初診時の血圧は緊張などで高値となりやすいのです。だから「血圧測定」は家庭における定期的測定データーが必要になるんです。 | |||||
| ところで、高血圧患者の90〜95%は本態性高血圧と言われているけど、二次性高血圧も要注意だ。 | |||||
| 二次性高血圧というと、慢性糸球体腎炎や腎盂腎炎などの腎実質性高血圧、そして腎血管性高血圧。 それと原発性アルドステロン症やクッシング症候群などの内分泌性高血圧ですよね。治療方法は? |
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| うん、精査をして、基本的には手術が実施されるが、完治する例が非常に多い。それだけにその見極めの検査が特に重要になるんだ。 | |||||
| 検査での注意点、判定材料は? | |||||
| そうだね、次の要点が掲げられる。 1.血圧値や臓器障害の程度に比して、尿所見(蛋白尿、沈渣にて赤血球、円柱など)の異常が強い例 2.低カリウム血症を伴う高血圧例 3.家族歴のない若年者の高血圧の例 4.多剤併用療法に抵抗性を示す例 5.治療中に血圧コントロールが急に不良になる例 などがあげられるね。 |
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| 結局はいろいろと検査や治療期間なども長くなるわけですね。 | |||||
| ま、そういうことです。 そもそも高血圧治療の目的は、脳、心、腎などの心血管系合併症を予防し、予後を改善することにある。 従って血圧のコントロールが中心の治療となるんだね。 その辺のところを患者さんに長期間治療継続の重要性を理解して頂き、、協力を得ることが言うまでもなく、治療方針の重要なキーとなるんだ。 それと、高血圧と平行して危険因子の除去も重要だね 例えば、血圧160/100mmHg以上は薬物療法の対象となるが、正常高血圧(130-139/85-89)でも心不全、腎不全また糖尿病があれば薬物療法の対象になり得る。 |
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| なるほど。それと治療方針の一つに「生活習慣の改善」があげられますが、「減量」がよくドクターから言われるようですね。 | |||||
| そう。正確に言えば「減量・減塩」でしょうね。 肥満は当然のことながら血圧を上昇させる要因になっている。 また食塩制限はそれだけでかなり降圧する例があるくらいだ。 |
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| ところで、ここのテーマである「高血圧の漢方」について考えたいと思います。 現代医学の降圧剤にくらべると、漢方薬は血圧の数値を下げる作用は強いとは言えませんね。 |
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| うん、漢方薬ですぐに血圧を下げることは無理と考えた方が無難。 ましてやコントロールを試みるのは多分に危険だ。 極論すれば、西洋薬の目的はコントロール、危険因子の除去であり、漢方薬は「体質改善」と考えた方がよいじゃろう。 くどいようだが、漢方療法の場合は結果的に数値が下がったということであり、その前に随伴症状の改善を目的とする。 |
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| つまり、頭痛、頭重、めまい、肩こりなどの不快症状の改善ですね。 | |||||
| 不快症状が極端に高い場合は、漢方療法と西洋医学治療法とを併用もできる。 ただしドクターからの承認も必要だけどね。 それと二次性高血圧の場合は漢方療法はワシはすすめていない。しょせん無理だと思っている。 「漢方単独で効く方法論がある」という漢方専門家もいらっしゃるけど、ワシは反対する。 その理由として、高血圧の漢方療法は、ケースにより、ほとんどが長期投薬になる。 その間、漢方薬に一方的に頼ると、特に腎実質性高血圧の場合は進行してしまうから危険だと思っている。 やはり漢方療法が最適なケースは、本態性高血圧で、境界型レベル、西洋薬の投薬はしていない患者さん。食事療法、生活リズムの改善を平行して実施していく予定の患者さんなどが対象になると思う。 それ以外は西洋医学単独か、漢方療法併用をおすすめする。 |
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| 漢方療法実施は、決してコントロールが目的ではなく、まず付帯症状の改善なのですね。 顔のほてり、疲れやすいなども患者さんからよく訴えがありますね。 それで、じっくりと漢方薬を計画的に服用し、とても楽になる。気が付いたら「下がっていた。」という感じなんですね。 |
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| そうなんだ、特に漢方処方で「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」という処方があるが、これを服用していると、いらいら感、顔ほてり、めまい感が軽減されてくる。 血圧を測定すると血圧が少し下がっている。 便秘も改善してくる。調子が良い・・・・ということになるんだ。 |
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| よくプロたん先生が患者さんにおすすめしている処方で、「釣藤散(ちょうとうさん)」または「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」がありますね。 | |||||
| うん。おおむね、虚実間証(中間証)のためこの二つの処方は使いやすいね。 「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」は特にひどい便秘はないが、顔ほてり、イライラ感、鼻血などの随伴にはよい。 「釣藤散(ちょうとうさん)」も良い処方だ。 朝起きたときや午前中に頭痛、目の充血、午後になると少し楽になる・・・・という中年には、まずすすめているね。 特に働きざかりのパパやママには喜ばれています。 |
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