中黄膏についての一考察

かの有名な華岡大先生の創薬の軟膏。
いわゆるキハダ軟膏ですね。生薬の「黄檗(おうばく)」をベースにしております。
「黄檗(おうばく)」は胃薬や湿布薬としても使用される「消炎効果」のある生薬で、主に患部の「熱とり」として使用されます。
黄連解毒湯という優秀処方がありますが、当店アトピー外来ではよくこの中黄膏と併用することがあります。
製品としては、現在松浦漢方さんが発売しており、「ベルクミン」という洒落た商品名で販売されております。
最近では、この「ベルクミン」が当店のような漢方を中心とした薬局だけではなく、街のドラッグストアーなどでも割りと簡単に入手できるようになりました。
確かに便利なのですが、この中黄膏は内容成分が濃く、「キハダ」そのものの殺菌作用や、瀉熱作用も結構なもので、どちらかというと甚だ私見ではありますが、作用は決して穏やかではないと考えております。
チューブから取り出したら、自身の指で薄く薄く延ばすように塗布するのがコツであり、間違って火ぶくれ状の頬や患部にゴテゴテと塗りたくりますとかえって逆効果になることがあります。
特に、最近は「脱ステロイド」として長年使用してきた外用の強力な副腎皮質ステロイド剤を突如として中止し、漢方軟膏等へ強制的にスイッチされる傾向があるようですが、お気を付けください。
キハダを真っ赤にただれた頬や額に厚めに塗るだけで、さらに状態が悪化することがあります。
この時の塗布するコツとしては、まず真っ赤に熱を帯びた患部(末端)から冷やすことから始まります。アイスノン等をあらかじめご用意されているのもよろしいかと思います。
これを根気良く続け、赤い患部の熱がすこし落ち着いた時点で中黄膏を前述のように薄く延ばすように塗ってください。
そのような理由から、当店では初めてのお客様には最小包装のチューブ1本からおすすめしております。軟膏つぼに入れますとどうしても、余計に多く塗ってしまう傾向があるようですね。
特に部分的な塗布に効果を発揮し、アトピー症の場合にはひじやひざ小僧の裏側、首周囲の一部が炎症起こしている部位を選択されて塗るように指導をしております。
このベルクミン中黄膏は保険適応されておらず、医療ルート(卸さん)からはなかなか入手ができない理由から、何軒かの医療機関(地域診療所)からネットを介して別ページで述べている「タイツコウ軟膏」らと一緒にご注文を頂いております。
どんなに優秀な漢方軟膏でも、厚く塗りすぎると、「かぶれ」をきたすことがある。これだけは前もって覚えていてください。宜しくお願いします。
