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柴胡桂枝湯
漢方製剤
【組成】
[細]コタロー:6 g中(サイコ5 g,ハンゲ4 g,オウゴン・シャクヤク・タイソウ・ニンジン各2 g,ケイヒ2.5 g,カンゾウ1.5 g,ショウキョウ0.5 g)エキス末4 g
組成
本剤6.0g中
日局 サイコ 5.0g
日局 ハンゲ 4.0g
日局 ケイヒ 2.5g
日局 シャクヤク 2.0g
日局 オウゴン 2.0g
日局 ニンジン 2.0g
日局 タイソウ 2.0g
日局 カンゾウ 1.5g
日局 ショウキョウ 0.5g
上記の混合生薬より抽出した柴胡桂枝湯の水製乾燥エキス4.0gを含有する。
添加物としてステアリン酸マグネシウム,トウモロコシデンプン,乳糖,プルラン,メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する。
添加物
ステアリン酸マグネシウム
添加物
トウモロコシデンプン
添加物
乳糖
添加物
プルラン
添加物
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
性状
1.本剤は茶褐色~黄褐色の細粒で,特異なにおいがあり,味は甘苦い。
2.識別コード:N10
【適応】 コタロー:自然発汗があって,微熱,悪寒し,胸や脇腹に圧迫感があり,頭痛,関節痛があるもの,あるいは胃痛,胸痛,悪心,腹痛が激しく食欲減退などを伴うもの(感冒,胸膜炎)
【用法】
コタロー:1日6 g,食前又は食間2~3回に分服(増減)
【注意】
(1)重要な基本的注意
(a)使用に当たっては,患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお,経過を十分に観察し,症状・所見の改善が認められない場合には,継続投与を避ける
(b)カンゾウが含まれているので,血清カリウム値や血圧値等に十分留意し,異常が認められた場合には中止する
(c)他の漢方製剤等を併用する場合は,含有生薬の重複に注意する。カンゾウを含む製剤との併用には,特に注意する
(2)相互作用
併用注意
薬剤名等//臨床症状・措置方法//機序・危険因子
カンゾウ含有製剤 グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤//偽アルドステロン症が現れやすくなる。また,低カリウム血症の結果として,ミオパシーが現れやすくなる(重大な副作用の項参照)//グリチルリチン酸は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため,血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる
(3)副作用 副作用発生状況の概要:使用成績調査(1993年10月~1994年2月)2,641例中,20例(0.76%)24件の副作用が報告された。頻度が算出できない副作用報告を含む(承認時~1998年7月)
(a)重大な副作用
(ア)偽アルドステロン症(頻度不明):低カリウム血症,血圧上昇,ナトリウム・体液の貯留,浮腫,体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので,観察(血清カリウム値の測定など)を十分に行い,異常が認められた場合には中止し,カリウム剤の投与等の適切な処置を行う
(イ)ミオパシー(頻度不明):低カリウム血症の結果としてミオパシーが現れることがあるので,観察を十分に行い,脱力感,四肢けいれん・麻痺等の異常が認められた場合には中止し,カリウム剤の投与等の適切な処置を行う
(b)その他の副作用:次記のような症状が現れた場合には中止し,適切な処置を行う
頻度//頻度不明//0.1~5%未満//0.1%未満
皮膚//発赤,じんま疹// //発疹,掻痒
肝臓//GOT,GPT,Al-P,γ-GTP,ビリルビンの上昇等// //
消化器// //下痢//消化不良,便秘
泌尿器//膀胱炎//膀胱炎様症状(頻尿,排尿痛,血尿,残尿感等)//
(4)高齢者への投与:一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する
(5)妊婦,産婦,授乳婦等への投与:妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にだけ投与する
(6)小児等への投与:小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]
(7)その他の注意:類似処方の小柴胡湯では,インターフェロンアルファとの併用例で間質性肺炎の副作用が多く報告されている
(8)遮光保存
【作用】 薬効薬理
(a)抗潰瘍作用
(ア)ラットに経口前投与で,システアミンによるペプシン分泌亢進及び血漿セクレチン値低下をそれぞれ抑制
(イ)水浸拘束負荷ラットに経口投与で,胃粘膜障害発生及び胃粘膜血流量減少を抑制
(ウ)ラットに経口前投与で,インドメタシンによる胃粘膜血流量減少を抑制
(エ)ブタ胃粘膜から精製したH+,K+-ATPaseの酵素活性を抑制(in vitro)
(b)実験的肝障害抑制作用
(ア)ラットに経口投与で,肝部分切除による血清GOT,OCT,γ-GTP,肝DNA量及び肝におけるTG値上昇を抑制(in vivo)。セルソーターによる肝再生過程細胞周期の分析では,肝部分切除後28時間目でS期を増加(in vitro)
(イ)マウスに経口前投与で,D-ガラクトサミンによる血清GOTの上昇,肝臓中の過酸化脂質(LPO)の上昇をそれぞれ抑制。肝臓中のグルタチオン(GSH,GSSG)の上昇を亢進
(ウ)α-Naphthylisothiocyanate(ANIT)誘起肝胆道障害ラットに経口投与で,肝細胞障害及び胆道障害を抑制するとともに,血清LPO値の上昇を抑制
(c)実験的膵炎抑制作用
(ア)ラットに混餌投与で,セルレインによる血清アミラーゼ値の上昇を抑制。組織学的には膵臓間質炎症細胞浸潤や腺房細胞での空胞の出現が抑制
(イ)ラットに混餌投与で,水浸拘束ストレス負荷とセルレイン同時投与による膵内アミラーゼ含有量の減少を抑制
(ウ)ラット膵腺細胞で,高濃度のカルシウム添加による細胞中のDNA量,タンパク量,LDH量の減少及びアミラーゼ量の増加を抑制(in vitro)
(エ)ラットに経口前投与で,セルレインによる膵水分量増加,膵トリプシン含有量増加,膵LPO含有量増加,膵SOD含有量減少をそれぞれ抑制。カテプシンBの膵細胞内再分布を抑制。更に組織学的には膵管内圧上昇によるinterstitial edema,acinar cell vacuolization変化を抑制
(オ)自然発症慢性膵炎モデルラットに経口投与で,膵炎の発症を抑制し,膵の茶褐色ヘモジデリン沈着と膵の萎縮を抑制。血清アミラーゼ値の上昇,膵組織中のpancreatitisassociated protein(PAP)mRNAの発現を抑制
(d)免疫調整作用:ヒト末梢血単核球で顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生能及びTNF-α産生能を増強(in vitro)
(e)消化管ホルモンに対する作用:ラットに混餌投与で,小腸内のセクレチンmRNAを増加
(f)活性酸素消去作用:ESR(electron spin resonance)装置を用いたスピントラッピング法により,活性酸素消去作用を認めた(in vitro)