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副題:散剤(原末剤)への限りない挑戦・・・
[漢方の鉄人への道]



ウチダ散剤の部屋

ご注意:「粉はまずくて飲めない・・・。」と.いうご意見が多く、
ご返品が多いのです。お子様には無理です。予めご留意ください。
日・祭日は発送なし)
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散剤(原末剤)の存在意義・・・・・

原末の散剤につきましては、諸兄いろいろなご意見があるようですが、小生はこのように思います。

 「まずい」、「ウマい」は個人差がありますので、いちがいには申せませんが、こと原末散剤につきましては正直言って「美味しく」ありません。

ですのでグルメ志向の方はここを読まれる必要はありません。(お願いします)漢方生薬の香り、渋さを楽しみながら、製剤に「こだわる方」だけお読みくださいませ。

 過日、「当帰芍薬散」をお求めになられたお客様(中年の女性)がなかばお怒りになって、お電話をされてきました。
「しばらく服用したが、やはり、とてもまずくて飲めない・・・。」

・・・受注生産のため、基本的に返品はご容赦頂いておりますが、こちらもお売りしている立場上・・・・どうしても弱くて・・・押し切られる形で返品をお受けいたしたことがございます。

 実はこのお客様は漢方が初めてとのことで、小生も同処方で他の製剤をおすすめした経緯がございます。それでも「どうしても欲しい。」とのことで、お渡ししたのですが、やはり、このような形となりました。小生のトークが足らなかったと深く反省している次第でございます。

 それでは、このお客様への効果はいかがであったか?・・・・「至極調子が良くなった」との内容でございました。小生も嬉しいやら悲しいやらで、複雑な心境でございました。はい。

 ま、そんなわけで、この女性のお客様には、全額返金をいたし、あらためて別メーカーの当帰芍薬散(錠剤タイプの同処方)を購入して頂きました。(・・・・・。)

あまり、このような事例を頻繁に繰り返しますと、新規のお客様にご迷惑をおかけするばかりか、小生の拙い経済も破綻してしまいますので、あえて、このコーナーを設けた次第でございます。

 逆に、先日、男性の方からのメールでは、「あなたが、とてもまずいと話していたが、それほどでもない。煎じ薬よりむしろ服用しやすく、時間も必要としない。」とのご意見もございました。(納得)
 また、いくつかのご返信メールでは、「最初は驚いたが、すぐに慣れた。特に問題はなく、今は服用している。効き目もたいへんよろしい。」と涙モノのお話でございました。(感謝)

 わが国で、原末剤をはじめ、煎じ薬、薬酒、薬膳が発達しない理由の一つとして、生薬そのものの「味」や「におい」に馴染(なじ)んでいないことがあげられます。

その反面、中国は古代から、漢方発祥の地だけあって、草根木皮の臭味には日常的な「馴染み」が幼少の頃から培われ、日々の食事や生活の中にとけこんでおり、生薬独特の味や臭味には全くと言ってよいほど薬食一味の考え方から特に抵抗はないようです。

 小生が言う立場ではありませんが、現代の「お子様」を見るに、「まずいものは口にしない。」、「美味なものなら食べる」という傾向が今後さらに強まるようであるならば、将来はここの原末剤コーナーは閉鎖に追い込まれるに違いありませんね。(^^ゞ

 これはあくまでも、小生の経験論ですが、漢方の世界において、「におい・香り」というプロセスはかなりの重要事項だと思うのです。

 その道の大家がこのページを見たらお笑いになるかも知れませんが、原末独特の「におい」を嗅ぐ、においの「分子」が鼻腔を通過し、臭覚⇒脳を刺激して、⇒自律神経系へ到達・・・・こんな感じで、原末剤のみならず漢方製剤はすべて、製剤独特の「香り」を嗅いだ時から漢方療法がすでに始まっていると思います。

 芳香性健胃薬をカプセルに充填して服用したり、ましてやオブラートで包んで服用することは、こと原末散剤に関し、あまり意味をなさないことです。
漢方をこよなく愛し、また、初心者であろうとも、その真髄に少しでも触れたい、馴染みたい、そして、「ホンモノ志向」にこだわりたい方にだけ、原末散剤をおすすめします。

 原典処方が「○○散」であれば「散剤」を、「××丸」であれば「丸剤」を、さらに「△△湯」であれば煎剤をと、忠実に服用してこそ、「鉄人の道」への「こだわり」が、あるのかも知れません。

 原末そのものは、本来の姿、古代中国には「エキス顆粒剤」などという便利なものは存在もせず、乾燥した原薬を必要な量だけ切り刻み、薬研でゴリゴリとすりつぶしては、口の中に放り込む実に単純明快な日常行事であったに違いありません。 

 抗生物質、化学合成品もなく、もっぱら天然物に活路を見出し、日々の健康増進、そして「長寿」を祈りつつ、汗して体系づけた庶民の知恵、わが国の「民間療法」と共通した思想「自身の体を信じ、自身の体はできるだけ自身で治そう。」という前向きなポリシーがイコール漢方療法と思います。

 そのような意味で、何千年後を経過したこの現代においても「原末散剤」の存在する意義と主張は大きいと思います。
・・・でも人気があるのは、なぜだろう?????
 今から10年ほど前、このシリーズを導入するにあたり、正直言って、まず「売れないでしょう・・・。」と思っていたのが、小生を含む当店のスタッフ。
ただ一人女性スタッフの「沙織くん」だけは、「売れます。」と言い切っていたのが印象的でした。

 せいぜい、昔を懐かしむご年配のお客様からのご要望ぐらいと思っておりました。

 はっきり言って「よく売れます。」

 今回、webサイトでも想像以上に引き合いがございます。
人気NO.1の「十味敗毒散」を筆頭に、「当帰芍薬散」、「消風散」も人気があるようです。

 もちろん再購入(リピート)の率も高く、皮膚疾患のご相談を中心に、シリーズ全体の処方に人気があるようです。
メールでアンケートをお願いしたところ、「とにかく安くて、効き目が良いから。」という実にインパクトのあるご返事が多かったと思います。

「まずくて飲めない」という回答は、あまりなく、当初から「良薬、口に苦し」という考えのもとに購入に踏み切った方が多かったようです。

中には「この味と香りが忘れられません・・・。」なんていうメールもございました。???

 特に効果の面では「安中散」が慢性胃炎の患者さんから、かなりの反響があり、「とても良い」と、従来同処方をエキス剤で服用していた転向組もあるようで・・・。
さすがに、胃薬は効果てきめんということでしょうか。

次に経済面でのお話。

 当初の出費は例えば「ウチダの五苓散」500グラムで、13,125円+消費税656円+送料500円(関東近県のとき)=14,281円
これで、500グラム瓶1本で換算してみます。
1回量を1グラムとすると1日3グラムの服薬となります。
500グラム÷3グラム≒166日分ということになります。
これを1日分で換算すると、14,281円÷166≒86円ということになります。

また、「ウチダの十味敗毒湯」500グラムにあっては、1日分換算で、約63円となります。

 これが、「安いか、高いか」は、小生の立場では申せませんが、処方シリーズでこれだけの価格帯の設定は、小生の知る限りでは皆無です。
これから、「剤(ざい)」にこだわる方で「散(さん)」をご希望の方、ぜひ一度御検討くださいませ。

事例と検証:プロたん氏、「散剤」を飲む・・・・


それでは実際に散剤をご紹介申し上げます。
事例として、今回「ウチダの当帰芍薬散」500グラムを下記記載いたしました。少しでもご参考にして頂けると幸甚でございます。

これが、散剤500グラム入りの何のへんてつもない味気ない、そっけない包装箱。

漢方専門薬局の調剤室に、他のエキス剤と一緒に並べられているモノです。
この箱の中に、100グラム包装の散剤が5個入っています。

添付の1gさじ。
(一般的な服用方法

12cm四方の紙をご用意してください。できれば白で、薬包紙があればなおさら結構。対角線上に二つ折りをして、1回服用量をサジですくって紙の上に載せます。

間違ってもティッシュなどはご使用しないでください。(服用時に粉が飛散し悲惨な目にあいます・・・。)

湯のみにお湯(ややぬるめ)をさし、前もって口の中を湿らせる意味で軽く口に入れて飲んでおきます。

次に薬を載せた紙を、折ったラインを通じて開けた口の中にサッといれたら、そのままおもむろにお湯を流し込んで下さい。

1回量の1グラムってどれぐらいあるのか?実際に計量してお見せいたします。そんなには多くありません。原末ですので、配合生薬そのものです。当たり前ですが純度100%です。服用する量はそんなに多くは感じませんね。 こちらは、余興ですが、等量の煎じ薬(原薬)をお見せします。質量は小さいため、がさばります。かなり多いですね。半端の量ではありません。
このままでは飲めませんので、煎じるか、粉としてすりつぶすわけです。
(鉄人の服用方法?)

自信のない方は以下の服用方法は決してマネをしないで下さい。小生独特の服用方法です。慣れないと気持ちが悪くなることもあると思いますので、責任はもてません。

小生は鉄人ではありませんが、「四逆散」という処方の愛好者です。他に服用している漢方の関係で、「四逆散」1グラムを1日2回朝・夜の2回をここ6年間服用しております。はっきり言って「すごいお味です・・・。」
上記、1回服用量をサジですくって紙の上に載せます・・・までは同じです。

次に、そのまま、口の中に放り込みます。そしてモグモグとその粉を噛むように口の中いっぱいに生薬の粉をまぶすようにいたします。そうです・・・・味わうのです。
かなり強烈な生薬の臭気が口の中いっぱい・・・・・中国4千年の歴史、悠久の山々を思い起こしながら、味わうのも一興ですかな。

そして、ゆっくりと熱い白湯を少しずつ流しこみます。さらに妙味が、頭の先まで伝わるようで・・・・小生の1日の始まりです。

すべての白湯を飲み終わり、仕事場に向かうのです。

人気の散剤処方ランキング・・・・

 甚だ余談ではありますが、以下、散剤のアイテムで一番の売れ筋は前述のように「十味敗毒散」でございますが、これを指数10としたときに、他処方の売れ行きをランキングにいたしました。
 なお、測定期間は本年2月〜7月末までの半年間、実売店(プロたん)とweb店(プロたん漢方サイト)との合算した数値を「十味敗毒散」と比較し、指数を割り出しました。ご参照くださいませ。

なお、これら製剤の詳細、および「お買い物」はこちらからどうぞ⇒ウチダ散剤の部屋

処方名 効 能 ランキング
十味敗毒散 神経質で胸や脇腹の重苦しいもので,化膿症を繰り返すフルンクロージス,アレルギー性の湿疹,じんま疹を起こしやすいもの:よう,せつ,湿疹,じんま疹,フルンクロージス,アレルギー体質改善 1
当帰芍薬散 比較的体力が乏しく,冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく,ときに下腹部痛,頭重,めまい,肩こり,耳鳴り,動悸などを訴える次の諸症:月経不順,月経異常,月経痛,更年期障害,産前産後あるいは流産による障害(貧血,疲労倦怠,めまい,むくみ)めまい,頭重,肩こり,腰痛,足腰の冷え症,しもやけ,むくみ,しみ 2
消風散 長年治らない頑固な皮膚病で分泌物が多く,痂皮を形成し,口渇を訴え,そう痒感甚しく,夏期又は温暖時に悪化するもの:湿疹,じんま疹,水虫,あせも,皮膚そう痒症 3
加味逍遙散 虚弱体質で疲労しやすく,頭痛,頭重感,のぼせ,めまい,動悸,肩こり,また背部に寒感や蒸熱感や発汗があるもので,微熱,食欲不振,月経不順などを伴うもの:更年期障害,月経不順,帯下 4
平胃散 消化障害があって,みぞおちがつかえ,胃部膨満感があり,食欲不振で食後腹鳴があり,下痢しやすいもの:急・慢性胃炎,過食による喘息,胃腸虚弱でかぜをひきやすいもの 5
四逆散 腹直筋が著しく攣急し,胸や脇腹が重苦しく,あるいは痛み,みぞおちがつかえ,四肢厥冷し,腹痛下痢の傾向があり,咳嗽,心悸高進,小便不利,不定熱,神経症状などを伴うもの:胆のう炎,胆石症,胃炎,胃酸過多症,鼻炎 6
五苓散 胃部に水分停滞感があり,口渇し,尿量減少するもの,また頭痛,発熱,眩暈,悪心,嘔吐,下痢,浮腫などを伴うもの:急性胃腸炎,胃拡張,糖尿病,てんかん,船暈病,急・慢性腎炎,ネフローゼ,急性膀胱炎,小児の下痢,吐乳,暑気当り,二日酔 7
安中散 やせ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり,胃痛又は腹痛があって,ときに胸やけ,げっぷ,食欲不振,はきけなどを伴う次の諸症:神経性胃炎,慢性胃炎,胃アトニー 8
香蘇散 神経質で気分がふさぎ,みぞおちがつかえ,倦怠感,食欲不振などがあるもので,肩こり,頭重,頭痛,めまい,耳鳴,腹痛,悪心などを伴うもの:胃腸の弱い人の感冒,気鬱,じんま疹,神経性月経困難症 9
五積散 冷え症,貧血症で胃腸の弱い体質のもので上半身に熱感があり,下半身が冷え,腰,股,下腹などが冷え痛むもの:急・慢性胃腸炎,腰痛,坐骨神経痛,リウマチ,帯下,月経不順 10
通導散 打撲により内出血を起こし重篤なもので大小便通せず,腹部膨満し,みぞおちも緊張し,上衝が強いもの 11
排膿散 局所症状が強く,全身症状が少ない疼痛を伴う化膿性の腫物で患部が緊張し,炎症浸潤熱感強く,堅硬の状態を示し排膿しがたきもの:せつ,よう,ちょう,皮下膿瘍,扁桃膿瘍,蓄膿症,歯齦炎,歯槽膿漏,肛囲炎,痔瘻,乳腺炎 12


(2008年9月全面修正)
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