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生薬説明 |
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【ウワウルシ】
ツツジ科 Ericaceae
ウワウルシ Arctostaphylos uva-ursi
薬用部位: 北半球の周極地方や高地に広く分布する常緑小低木であるが、米国東部では低地にも生える。
花期5〜7月。別名のクマコケモモは英名のbearberryに由来する。
開花期の葉を生薬ウワウルシと称し、尿路消毒薬とする。
北米原住民は葉をkinnikinickと呼び、タバコの代用としたという。
成分としてアルブチン(arbutin)を含み、最近では化粧品添加物としてもよく用いられる。
また、タンニンにも富む。
小低木の葉で、尿の防腐殺菌作用が著しく消炎作用が強いので、尿道炎・膀胱炎・腎盂炎などに古くから使われている。
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【キササゲ】
ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae
キササゲ Catalpa ovata
秋にさや状の果実がまだ未熟な緑色をしている頃、果実内の種子が外に、こぼれない時に採取して、採取と同時に2〜3センチに刻んでから乾燥させると乾燥も早く、用いるときも便利。
このキササゲの果実の乾燥したものを生薬で梓実(しじつ)・キササゲという。
キササゲの根皮は生薬名を、梓白皮(しはくひ)といい、7月〜8月に根を掘り採り、水洗いして皮をはぎ、天日で乾燥させる。
キササゲは、非常に利尿(りにょう)作用が強く、腎炎(じんえん)やネフローゼによる顕著(けんちょ)な、むくみや蛋白尿をおこしたときの利尿剤として効き目がある。
糖尿病合併症の糖尿病性腎症に効果があるともいわれている。
乾燥した果実・梓実(しじつ)を2〜3センチに刻み1日量10グラムに水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、1日3回に分け食間に服用する。利尿薬として非常にすぐれている。
根皮・梓白皮(しはくひ)を乾燥し、細かく刻んだもの1日量10グラムに、水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めた煎液は、解熱、解毒剤として使用する。
梓白皮(しはくひ)の煎じ液は皮膚のかゆみやできものなどの塗布にも用いることができる。
また、果実・葉を8グラムを水0.2リットルで煎じて、イボ痔に服用するとされている。
キササゲの有効成分は、カタルピン、オキシレン酸、プロトカテキン酸。
薬用部位: 中国原産の落葉高木。
花期は6〜7月。果実(円内)を生薬キササゲとして利尿薬とする。
日本薬局方収載生薬だが、民間薬でありその歴史は比較的新しい。類似種にアメリカキササゲがある。
キササゲ(木大角豆、学名:Catalpa ovata)とはノウゼンカズラ科の落葉高木。
高さ5〜10m。中国原産とされるが日本各地で河川敷に野生化しているのが見られる。
花期は6〜7月。淡い黄色の内側に紫色の斑点がある花を咲かせる。果実は細長いさく果でササゲ(大角豆)に似るのでキササゲ(木大角豆)と呼ばれる。
本種とその同属植物トウキササゲ(学名C. bungei)の果実は日本薬局方に収録の生薬「キササゲ」である。これは梓実(しじつ)ともいい、利尿作用がある。
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【カゴソウ】
カゴソウ(夏枯草)
Prunellaw Spica (日本薬局方)
英名:prunella Spike
基原植物:ウツボグサ Prunella vulgaris var. lilacina
(Labiatae; シソ科)
東アジア温帯に広く分布し、日本各地の原野に自生する多年生草本で、高さ20-30cm.6-8月が花期。
薬用部位:花穂。
用途:利尿薬として腫物や浮腫に用いる。
産地:中国、韓国。長野、徳島、滋賀で少量産する。
性状:花軸に多数の包葉およびがくを付け、ほぼ円柱状で麦穂状、長さ3-6cm、径1-1.5cm,灰褐色で質は軽い。
その頂部にしばしば花冠が残存し、他端は短い茎に連なる。包葉は心形ー偏心形出、がくとともに脈状に白色の毛がある。臭いや味はほとんどない。
腎炎などのむくみを取り、膀胱炎や膀胱結石の利尿剤として、各種の水腫に利用され、リンパ浮腫にも使用される。
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【ケツメイシ】
北米原産で各地に栽培の1年草。
高さ1m、葉は互生し有柄三対の偶数羽状複葉で 夏に鮮黄色の花をつける。
[生薬] 決明子(ケツメイシ)はエビスグサの成熟した種子で、不規則な六角状で、微かに特異臭と味を有する。
[薬用] 緩下、強壮薬では視力を明らかにするという。1日5〜10gを水700ccで煎服、現在ハブ茶と称される。
[成分] 種子にアンスラキノン系のクリソファノール、フィッション、オブツシフォリン、オブツシン、クリソオブツシン等を含む。
目を決(ひらく)種子という意味で中国では視力を増進させる効果があるといわれて、この名がついた。
胃腸の消化を助け、緩下剤・便通を目的とした強壮薬としたり、高血圧に効力があり、便秘を防ぎ、利尿効果があるとされる。
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【センキュウ】
セリ科 Apiaceae
センキュウ Cnidium officinale
川キュウ セリ科
中国原産、日本各地で栽培されている多年草。根茎は塊状で結節がある。
小葉にはとがった鋸歯があり葉の基部は鞘状になる。秋、枝先に多数の小さな白い花を複散形につける。種子は結ばない。
[生薬] 川キュウ:根茎を11月に掘り上げ水洗いし、縦割りにしてから湯通しして天日乾燥する。わずかに苦味がある。
[薬用] 根茎は婦人病の浄血、補血、冷え症、貧血、月経不順、鎮静、強壮などにふつう当帰、芍薬と併用して用いる。
根茎を湯通ししたものが生薬センキュウ(川弓)と称し、補血、強壮、鎮静、鎮痛などの目的で、当帰芍薬散、女神散、四物湯などの漢方処方に配合される。
貧血、冷え症、月経障害などの婦人用家庭薬としてよく用いられる。
精油に富み、特有芳香成分としてフタリド系化合物であるligustilide、butylidenephthalideを含む。
いわゆる漢方薬の香りといわれる独特の香りを有する。
[成分] 根茎に精油1〜2%含む。主成分はクニジライド、ネオクニジランド、クニジウムラクトン、リグスチライド、クニジウム酸、セダノン酸などである。
[栽培] 寒冷な気候を好み、排水良好な有機質の多い肥えた所が適地、畦幅50cm以上、株間30cm、親指大の種イモを秋に植え付ける。
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【カンゾウ】
シベリア南部から中国北西部に自生の多年草。茎は高さ1〜2m全株細毛を有し、葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は9〜17枚で鋸歯なく先はとがり、夏〜秋にかけて淡紫色の蝶形花を総状につける。
満州産甘草(ウラル甘草)である。
[生薬] 甘草:カンゾウの根そのままか、コルク皮を除いたもの。長さ約1m径1〜3cm、皮付は赤褐色か暗赤褐色で不規則な縦じわと横径の皮目を有し、皮を取ったものは淡黄色でセンイ性で縦割りしやすい。
スペイン甘草やロシア甘草が良品。日本の市場品は満州産甘草である。
[薬用] 根茎は緩和、矯味、鎮静、去たんに2〜3gが用いられ、他薬と配合してのみやすく緩和にし、作用を増強する。咳を鎮め、消化器の潰瘍を治す作用があり、名のごとく甘みが強く、解熱作用・抗炎症作用・利尿作用がある。甘みはグリチルリチンによる。
急迫症状の胃ケイレン、咽喉炎などに甘草8gを水300ccで煎じ温服する。
[成分] 甘味物質はグリチルリチンで、6〜14%含有。その他グリシラマリン、フラボノイドのリキリチン、イソリキリチン、リキレトサイドなど、またマンニット、アスパラギン、ブドウ糖、蔗糖、クンニンなどを含む。
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【セッコツボク】
ニワトコ
(スイカズラ科)
せっこつぼく
生薬名 接骨木
薬用部分 葉と枝
採取時期及び調製法 夏、葉を枝ごと刈り取り水洗いし、小さく刻んで日干しで乾燥する。
利用方法
@むくみや尿路結石の時の利尿に、生の枝葉なら30g、乾燥品なら10〜15gを水700mlで300mlになるまで煎じ、1日3回に分けて飲む。
つまり発汗・利尿剤として腎臓病やむくみをともなう病気の水分排出に使用されている。
A打撲・捻挫などの消炎鎮痛に、煎じ液を布に含ませて患部を湿布する。
B神経痛やリウマチに、浴用料とする。
山野の林内や路傍に自生する落葉低木。
今年新しく伸びた枝は緑色をしているが、昨年の枝は灰白色で中に白くて軽い髄(ずい)がある。
葉を破ると独特の臭いがするので一度嗅ぐと忘れられない。春、枝先に小花が集まって咲き、初夏に赤い果実ができる。
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