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Pre-menstrual syndromeに当帰芍薬散、桂枝茯苓丸の効果は?
日本の一大事!?
なにを今さらと・・・患者さんである女性陣から叱られるかも知れませんが、「PMS」(月経前症候群)の位置づけが近年に至り、確固たるものになりました。
黄体ホルモンの影響によると考えられますが、平素健康体の女性が、月経前数日になると腰痛・腹痛・頭痛・むくみ・悪心・食欲不振・乳房の緊張などが頻発し、ケースによっては極めて精神的に不安定になり、うつ傾向、又は今風に言えば「キレ」たり、パニック状態に陥ることが多い・・・・これらを総称してPre-menstrual syndromeと、一つの疾病として確立したものと理解しております。
当薬局のオープン時代(今から18年前)には、たしかこの「PMS」という言葉は無かったのか、又はあったとしても小生の不見識であったのか、さだかではありません。
漢方ご相談の中で、同様の症状のご相談は多々あり、これらを広義の意味においての『月経異常』という形で抱合し、漢方薬をご紹介してきた経緯がありました。東洋医学で患者さんの症状、体質を見極める「ものさし」そのものが、西洋医学と違いますので、特に「PMS」指定の漢方処方というものは存在せず、個々の症状に応じた「駆お血剤」又は「利水剤」などを処方いたします。
その中で、わりと頻繁に出る処方の中でも、「当帰芍薬散」又は「桂枝茯苓丸」が奏効する症例が極めて多く、本日はその特集をいたしました。
うら若き「やまと撫子(なでしこ)」が、突然調子を崩し、情緒不安定になりましたら、若き夫、又は彼氏はどうされますか??ただ、どうしてよいやら戸惑うでしょう。まさに「日本の一大事!」。日本の女性総人口が増加している昨今、案じております。とにかくこの疾病は、周囲の相互理解と温かい励ましが必要であると私は思います。
数年前の私、「なに、PMS??何でも横文字にすればいいというものでもないね・・・・・月経前緊張症なら知っているけど、それって健康の証と違う??」
すみません。反省しております。

月経前緊張症
月経開始の3~10日前におこるもので、情緒不安定、頭痛、むくみ、体重増加などの症状が顕著にみられます。
日常生活に支障をきたす時にはまず、専門医による治療が必要と思われます。
その一つの理由として、月経前緊張症はストレスによる影響が極めて大であり、多分に心身症的要素を含んでいるケースがあるためです。
〔ご注意点〕
中高年以上でPMS様の症状が発現するケースにおいては、決して自己判断はせずに、必ず専門医を受診してください。
その背景に、子宮筋腫や子宮内膜症なじの疾病が原因している場合がありますので注意を必要とします。

当薬局レディース漢方外来におけるPMSでの繁用漢方処方
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ご婦人外来におけるPMSへのご相談は年を追って増加しています。かなり重症のお客様は婦人科における一時的なホルモン剤、ピルなどの投与や、又は精神安定剤などの投薬が優先されます。
但し、長期的な展望で考慮するならば、根気を必要としますが漢方療法をおすすめいたします。
症例も個々によりずいぶんと違うため、PMSへの代表処方とは言えませんが、ここ数年のデーターをとりまとめると、以下繁用処方が判明いたしましたので掲げてみました。
PMS症例で一番人気、処方の中でも一番リピート高率であったのが桂枝茯苓丸、次に当帰芍薬散 となります。
また、神経症状が強い場合には、やはり加味逍遥散 の指示率が圧倒的多数を占めます。
製剤メーカーは、ウチダ、松浦、小太郎、三和、ツムラと取り揃えており、どこのメーカーが良いということはありませんが、とりあえず臨床データーが記載されているツムラ医療用の漢方製剤を掲げてみました。ご参考頂けますと幸甚です。