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ESWL術の進化と予後の食事療法、漢方療法

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猪苓湯、猪苓湯合四物湯による体質改善のすすめ

粉砕術の時代

昔、私がまだ大学病院の薬剤部に在籍していた頃、泌尿器科の若いドクターと趣味を同じくして、東京奥多摩の渓流釣りに興じたことがありました。
とにかく「手先の器用」な医師で、シャント術(透析時に用いる)や、当時は最新の人工血管の縫合術をお得意として、他の病院からも助っ人の要請も多い「超売れっ子」だったのかも知れません。(当人は下手だとご謙遜されていましたが・・・。)

釣り糸を用いての「仕掛け」づくりはお手のもので、さすがに細かい仕事師の「技(ワザ)」と感心した記憶があります。
そんな彼が当時、熱心に研究していたのが、直径何ミリかの尿路結石を体外から衝撃波で狙い撃ちにして、これを粉砕するというものです。

まだ、機器も海外試作の段階なもので、もし、私に石があったら実験台になって頂けないかと、釣りの最中に依頼を受けました。(笑)汗。

正直びびりましたよ。彼の話によると、潜水艦の乗組員をターゲットとした兵器開発がルーツとかなんとか言われてましたが・・・・。

続けて彼の話では、将来の結石摘出術の大半は開腹せずに、この粉砕術の時代になるであろうと・・・・。
『・・・・・??』俄かに信じがたい話ではありましたが、彼が言うのなら本当かも・・・『そうだ!事務長がたしか「石持ち」でしたよね。適任かも(笑)』汗

その後、事務長が彼のターゲットになったかどうかは確認していませんが、あれから20数年後の現在、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)はごく一般的になったと言っても過言ではないでしょう。

ESWL・体外衝撃波結石破砕術について

さて、話題の体外衝撃波結石破砕マシーンは、近年大幅に改良され、レントゲン機器、エコー装置のユニット等と平行し的確に石の位置を把握するとともに、従来のパワーの数倍の波動を送り込むことができるそうです。

大学病院をはじめ、大手病院の泌尿器科に力点を置いている治療室には超高額の(主にドイツ製)の最新機器を設置している時代となりました。
石の大きさにもよりますが、術の対象者はおなかを切る必要がない、治療時間は1時間前後、一泊入院もしくは症例により外来で実施可能・・・・と、患者さんとしては実に楽になったと思います。進化しましたね。

この治療は健康保険が適用されます。私が2008年7月現在調査したところによると、概ね医療費が22万円+アルファ。例えば一般国保で3割負担ですから、単純計算すると66,000円前後+入院費用ですから、概ね10万円をご用意すればよろしいのではないのでしょうか。
大金かも知れませんが、開腹手術の体に与えるリスクと、コストを考慮すればお安いと私は思います。

もっとも、病院により入院費用、その他に多少の違いはあるはずですから、上記金額はあくまでも参考程度。いざという時は必ずご確認ください。
それと・・・言いにくいことですが、来年はわかりません。額面が変わらずとも、保険負担割の変更も将来は「あり」なもので。気をつけましょう。汗。

私の知人に、3年間通じて9回実施した「豪傑」がおりますが、『ひょっして、割引回数券があるのなら買うようだ。』と、嘆いておりました。

結石は再発しやすい!?

結石ができる要因として、当人の食生活からの由来が極めて大きいとされますが、遺伝的な体質も要因の一つとなります。従って、ESWL術をしてすべてが終わるわけではなくて、再発防止へのスタートと言ってよろしいでしょう。

ESWLの施術後も経過観察を踏まえ、定期的な健康診断は必須となります。とにかく再発率が極めて高値です。

ちなみに、小生の主治医に伺ったところ、ESWL術実施後も、食事療法を実行しない場合、5年以内の再発率は30~40パーセントを上回ると伺いました。
これがもし真実であれば、ゆゆしき事で、日常のケアをどのように改善しなければならないか、真剣に考えねばなりません。
初めての激痛発作、油汗。そして救急搬送。あの痛みは体験した者でなければわからないと・・・・皆さん口を揃えてお話しされますね。

この世の三大痛は、出産時の痛み(陣痛)、歯痛、そして結石の痛みと伺いました。(本来はがんの痛みが超ど級と小生は思いますが・・・。)
いずれにしても、再発防止については日常の食生活からの是正からはじまります。
その前に、結石治療についての話を整理いたしましょう。

尿路結石を治療する方法

①結石を溶かす方法
※まず、結石の成分や患者の既往症を知る必要があります。
〔尿酸結石〕
・高尿酸血症や痛風などの疾患があると生じやすい尿酸結石は、尿をアルカリ性にすると溶けやすくなるので尿をアルカリ化するクエン酸製剤(例、ウラリット-U)と尿酸の排せつを促進するアロプリノール(例、ザイロリック)を服用します。
・そして、水分を多く取ることが重要です。
・尿酸値を引き上げるプリン体を多く含むレバーや動物性タンパクを必ず控えること。
〔シスチン結石〕
・シスチン結石というアミノ酸を主成分とした結石の場合、尿をアルカリ性(適度に)にするとともにペニシラミン(メタルカプターゼ)などを服用して溶解を促進させます。

※結石溶解の方法論の一つに、ウラジロガジエキス(ウロカルン:日本新薬)を服用させる方法も存在いたします。病院ではカプセルタイプが処方されますが、あくまでも結石が小さいこと、又はドクター所見により処方されない場合もあります。
プロたん薬局では、ごく初期のお客様には裏白樫の生薬そのもの(煎じ用)を全国発送し好評です。裏白樫500グラム詳細はこちら≫

②尿量を増やして排せつを促す方法
直径5ミリ以下であれば多めに水分を摂取し、利尿剤、ワゴスチグミン、ビタミンB1のような尿管運動を促進する薬剤を使用する。
つまり自然排泄されるのを待ちます。

③体外衝撃波結石破砕術(ESWL)短径2~4ミリ前後とか又はそれ以下とも言われておりますが、あくまでも大きさだけではなく、石の質、状況により医師が診断を下します。例え1.2ミリであっても難治な石も存在するようです。あくまでも医師所見の判断によるものです。
ESWLが不適格な患者さんも多々ありますので、患者さんがごく簡単に『パチン、パチンやって欲しい』と、言っても無理です。
大きさ、発症部位により、実施するのが危険なケースもあります。回数も複数回に分けて実施することも多く、主治医の診断をあおぎましょう。
但し、硬いシュウ酸カルシウム結石や、大きくなるリン酸マグネシウムアンモニウム結石の場合には他の方法がとられているようです。

④内視鏡を使って取り除く方法(PNL)
・サンゴ状結石の場合などは経皮的腎砕石術(けいひてきじんさいせきじゅつ)(PNL)などの内視鏡手術のほか、腎切石術・腎盂切石術などの開放手術を行う場合もあります。

・内視鏡を使う場合は結石の位置によって挿入する方法が異なり、1週間程度の入院が必要となります。
・腎孟(じんう)結石は背中から内視鏡を挿入し、レーザーや超音波を使って粉砕して取り除くかたちをとるようです。

※なお、外科的治療方法にはまだまだ多く存在いたしますが、はじめての読者を混乱させますので、控えることにいたします。
結石につきましては、多くの文献を読み、実際の臨床現場にも関わりました。しかし、形成そのもののメカニズムが実に神秘的で、まだ未知の部分も多く、その全容は解明されておりません。これ以上は、薬剤師の記述領域から外れますので、詳細につきましては専門の主治医とよくご相談ください。


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(いきなり夏のスーツ姿)

〔まとめ〕
尿路結石は決してまれな疾病ではありませんね。
食生活の欧米化に伴い、その発生率は年々増加しており、現在では日本人男性のなんと11人に1人。
女性では26人に1人が一生の間に一度はかかる計算になると伺いました。あながち誇張データーでもないようです。
気をつけましょう。やはり美食や濃い食事の長期継続は体に良くないと思います。
「ご馳走」はあくまでも「たまに」召し上がることに意義あることで、平素は「粗食」に努める。この一言に尽きます。
変な例え話ですが、聞くところによると都心の山手線客車1台の定員が160名とか聞きました。朝の通勤が満員として、1台におよそ8人近くの患者さんがいらっしゃる計算になりますか。もちろん「石持ち」に気付かない方もいらっしゃるでしょう。いずれにしても驚異的です。

尿路結石の漢方療法について
最初にお話をしておきますが、実際に石が存在し、痛みを自覚し、さらに医師より早急に術を進言されている患者さまには、西洋医学を当面は推奨いたします。
従って本格的な漢方療法(体質改善)はこのような急性期では無理であることをご了承ください。

当薬局の漢方外来へ直接おいでになられている近隣患者様におかれましては、近医と連携が可能ですので、後述する「猪苓湯」と「芍薬甘草湯」との合方、又は「猪苓湯」と「大建中湯」、又は鈍痛時には「芍薬甘草湯」の単独処方をお勧めするケースがありますが、実店舗における後方病院の存在と、患者さんの状況をつぶさに観察できればの投薬とご理解ください。

従って、その投薬の詳細、方法論につきましては、WEB上では意味をなしませんので公開いたしません。

特に、痛みにつきまして、あの独特の激しい疝痛発作は無論のこと、平素独特の鈍痛はとても漢方で寛解することはほぼ不可能と思います。
従ってここに表示する漢方療法における処方は、

1. 結石は病院で確認されたが、まだ術をする段階ではなく、水分補給による尿量増加、食事療法などの指導を受けている患者さま。
2. 最近、又は過去ESWLをしたが、再発防止に向けて漢方療法を希望をする患者様。

以上、二者に絞り、処方のご紹介をいたします。

臨床データーのあるツムラの製剤を例にして表を作成いたしました。

〔猪苓湯(ちょれいとう)〕

猪苓湯の処方は極めて有名で、各種尿路障害、慢性的な膀胱炎等に繁用される優秀処方です。
特に口が渇き、頻尿、汗がなかなかでない体質で血尿が頻発する場合に有効とされます。
腎結石への薬理としては、
1.利尿作用
2.結石形成抑制作用
3.抗腎炎作用
の以上3点があげられます。
証は中間証に位置いたしますが、当店ではケースにより実証にも処方する場合があります。
特に、実際に「石」を有している患者さんを対象に処方いたしますが、ESWL術後の再発防止としても、裏白樫(うらじろがし)をまずお茶代わりに服用頂き、同時にこの「猪苓湯(ちょれいとう)」製剤も一緒におすすめするケースが極めて多いと思います。裏白樫500グラム詳細はこちら≫

〔猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)〕

これも、慢性的な膀胱炎への特効漢方処方として、当店では繁用処方の一つですが、
実は、結石を目的として「猪苓湯(ちょれいとう)」を服用されている患者さんは、体質的に「ひえ」ているお客様が非常に多く、特に女性の場合にはこの猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)で、血行改善の目的も併せ、おすすめしております。
もちろん男性も服用可能で、ESWL術後の服用にも「体質改善」としておすすめできる処方と、当店では位置づけております。
証は中間証~虚証となります。

【当店取り扱いの健康茶】

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裏白樫500グラム詳細はこちら≫